指の疲れを放置すると、首の筋肉まで緊張し全身に不調をもたらす

◇こまめに疲れを取ることが大切

では、指の疲れを放置すると、どうなるのでしょうか。整体と鍼灸、それぞれの見地から解説していきましょう。

まず、整体的な見方をすると、手の指の酷使は手首やひじ、肩、首のこりや痛み、さらには全身の不調に波及していきます。

例えば、パソコンのキーボードを打つときは、指先をキーに当て、手首やひじ、首がぐらつかないように保っています。すると、指先から首にかかる部分の筋肉は、キーボードを打つ間、ずっと緊張していることになり、それがこりや痛みを引き起こします。

また、首には全身につながる神経が通っています。首の筋肉が緊張して硬くなると、それらの神経が圧迫され、体の各部に不調が現れるのです。

鍼灸の見地からいうと、指は大切な経絡(一種の生命エネルギーである気の通り道)の始点と終点です。なお、各指にある経絡と、それに対応する症状は次のとおりです。

 

 

●親指…肺経 呼吸器全般のトラブル。肩こり、腕の痛みなど。

●人さし指…大腸経 下痢や便秘など大腸のトラブル。鼻やのどの症状。

●中指…心包経 心臓、循環器の不調。ストレスからくる自律神経の不調。

●薬指…三焦軽 水のめぐりをつかさどる。むくみや排尿トラブル。免疫系の不調。

●小指…小腸経と心経 胃や小腸など消化器系のトラブル。肩、首、顔の不調。精神の不調。

このように、指には、全身とつながる経絡が集中しています。そのため、指を酷使して気の流れが滞ると、心身に不調が現れるというわけです。

日々よく使う指だからこそ、こまめに疲れを取ることが、とても大切です。実際に指の関節の曲げそらしをやってみると、利き手のほうがよく使っている分、こりを感じることが多いと思います。

関節の中をマッサージするような気持ちで、優しく指を曲げたり、そらしたりしてみてください。無理せず、「気持ちいいな」と感じる程度に行うのがコツです。また、左右の偏りを正すために、必ず両手を行ってください。

→自覚がなくても指はこっている

→指がほぐれると、ストレスの解消にも役立つ