変形性頚椎症の主な原因と治療

首の痛みや手足のしびれなどを引き起こす主な首の病気に、変形性頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア、頚部脊柱管狭窄症があります。パソコン、携帯電話やゲーム機の普及、運動不足、睡眠不足、強いストレスなど、最近の生活習慣の急激な変化に伴って、現代人には、それらの首の病気が確実に増えているのです。

変形性頚椎症の主な原因は、加齢で、40代以降の人に多く見られます。ですが、パソコン、携帯電話やゲーム機などで、長時間同じ姿勢を取り続けることによる首への負担増も、発症を促す大きな要因の一つになるため、比較的若い世代の人にも注意が必要です。

変形性頚椎症の主な症状は、首、肩、背中のこりや痛み、頭痛です。特徴的な痛みとしては、急激に痛むのではなく、いわゆる漠然とした痛みを感じるケースが多いようです。さらに、肩や腕などにしびれや鈍麻が出たり、足にしびれが出たり、ひざに力が入りにくくなったりする歩行障害が出ることもあります。特に、手や足に異常を感じたら、すぐに整形外科を受診しましょう。

変形性頚椎症の治療には、まず痛みを取るための薬物療法があります。一般に、専用の機器で首を引っ張る「牽引療法」が行われることが多いのですが、残念ながら、すべての患者さんに効果的な治療法とはいえません。

なぜなら、実際に、首の牽引で、あごのバランスをくずしてかみ合わせが狂ったり、顎関節症になったりするなどの副作用が出る患者さんも少なくないからです。私のクリニックでは、牽引療法の代わりに、治療に加 えて、私が考案した「首の四つ這いストレッチ」を患者さんに勧め、かなりの成果を上げています。予防のためには、長時間のパソコンの使用を避けるなど、生活習慣の改善も必要です。