ふくらはぎつまみを行えば、こむら返りやむくみ、静脈瘤の改善や悪化防止に役立つ

●下半身の血液やリンパ液の流れが増す

「ふくらはぎつまみ」(正式には整膚という)で、ふくらはぎをつまむと、その部分の毛細血管に向けて血液が流れ込んできます。その状態で指を離すと、今度は集まっていた血液が周囲の毛細血管に押し流され、あたかもポンプのような役目をするため、重力の影響で滞りやすい下半身の血流が飛躍的に増えます。

加えて、ふくらはぎつまみを行えば、細胞から余分な水分や老廃物を運ぶ無色透明のリンパ液の流れもよくなります。リンパ液が流れるリンパ管は血管のそばを通っており、血流がいいとリンパ液の流れもよくなるという特徴があります。

こうしたことから、足の血流を強く促すふくらはぎつまみを行えば、特に下半身に起こりやすいこむら返りや静脈瘤、むくみの予防・改善にも役立ちます。それぞれ、個別に説明しましょう。

 

 

●こむら返りとむくみは冬に多発しやすい

こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が急に収縮して起こります。こむら返りの原因は筋肉疲労や水分の摂取不足などもありますが、最も深くかかわるのが足冷えです。足が冷えると、毛細血管が収縮して血流が悪化します。血流が悪化すると筋肉に酸素や栄養が運ばれなくなり、筋肉が収縮して硬くなってしまうのです。

夏の暖かいときはこむら返りが起こらないのに、冬になると毎晩のようにこむら返りが起こるという人もいますが、これは冬の寒さが一番の原因です。

こむら返りとともに冬に起こりやすいのが足のむくみです。むくみは心臓病などの症状として起こることもありますが、たいていの場合、寒さによって静脈血管の血流が滞り、血液中の水分が細胞のすきまにたまるのが原因になります。

正常なら、血液中の水分はリンパ管によって回収されますが、血流の悪化とともにリンパ液の流れも悪くなっているため、細胞のすきまにたまりやすくなるのです。

静脈瘤は、静脈血管がコブのように膨らむ病気で、血液が逆流しないように静脈内にある弁(静脈弁)の不調が原因です。

静脈癖は、下半身の血流が悪化しやすい立ち仕事の人に多く、治療では下半身の血流をしっかりと保つことが重要とされ、血液の逆流を防ぐために血管を狭めつつ、血流を促す弾性ストッキングの着用がすすめられます。

ふくらはぎつまみを行えば下半身の血液・リンパ液の流れが促されるため、こむら返りやむくみ、静脈癖の改善や悪化防止に役立つのです。